「このブログを読んだら億万長者になれます」

最近、「お金を引き寄せる」という動画をよく目にするようになりましたが、スピリチュアルな人が語るお金の引き寄せは、一般的にはあまりためにならないのではないかと思っています。

「お金への執着を手放す」「仕事ができるだけで感謝する」といった考え方で物事が変わるのであれば、誰でもお金持ちになっているはずです。

金運を上げるというコンテンツを発信している方の多くは、ピラミッドスキームのように支持者を増やし、その支持者が動画の再生数を伸ばすことで、より成功者に見え、説得力が増したように見えるだけなのではないでしょうか。その成功者という広告塔が言うことを真似したからといって、同じようにお金が増えることはなかなかないのではと思います。それは人の願望を搾取しているようにも感じます。

もし私が売れっ子になりたいという思いで魂を売るとしたら、まず少し遠出をして、眺めの良いビーチを背景に動画を撮るかもしれません。そして、成功者の言葉は真実だと信じ込みやすい心理効果を使い、「2年で売り上げが3億になりました。あなたも執着を手放せば、私のようになれます」と語るでしょう。実際に遠征費だけで成功者風の動画を出すことはいとも簡単だと思います。

その上でさらに自分のサロンのようなコミュニティーに呼び込む仕組みを作ると、執着を手放しながら真面目に努力した人が時々成功すれば、その成功体験が広まり、私の動画の再生回数も増え、Win-Winの関係が続きます。なかなかお金持ちになれない人には、「私の本を買って勉強した方が良い」「まだ努力が足りない」と伝え、持続課金ループを作ることもできるでしょう。

結果が出なければ「努力が足りない」、結果が出れば「引き寄せ成功」。この仕組みには失敗がありません。

お金への執着を手放せと言いながら、他の人には執着させて自分のコンテンツへ投資を続けさせる構図は、霊感商法や詐欺と呼ばれてもおかしくないのではないかと思います。もちろん、すべてを否定しているわけではありません。実際に効果が出たり、本当に人の成功を願って活動しているケースもあると思います。ただ、構造としてはこのようなケースが多いのではないかと感じています。

そもそも、お金を人より多く稼いでいるからといって、それがそのまま成功や幸せを意味するわけではないように思います。

お金は目に見えないエネルギーであり、その人にとって必要な額があり、お金がないときは別のことに目を向けるタイミングだと考えています。逆にお金が有り余っている場合は、お金が人生のテーマではなく、お金では解決できないことに悩んでいるケースが多いのではないでしょうか。

引き寄せにも事実な部分はあると思いますし、努力だけで必ず報われるわけでもないと思います。ただ現実的には、自分がしたいことを続け、適度に人に頼り、適度に冒険しながら誠実に生きていれば、極端に困窮してホームレスになってしまうようなことはほとんどないのではないかと思います。

こんなことを考えているので、「アカシック楓の開運の壺」を売る未来は、まだまだ先かなと思います。それか壺を売るイメージが足りないだけかもしれません。

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